はじめての家づくり ~心構え編~

2025.03.18 (火)

家づくりは選択と決断の連続です

いざ家づくりが始まると、さまざまな選択と決断の連続で、迷ったり、悩んだり時間がかかってしまうことばかり。
情報に振り回されて方向性を見失わないように、家づくりの〝本気度〟を上げて動けるようになるために、3つの心構えをしっかりおさえておきましょう。

絶好のタイミングを逃さない

家づくりは長い時間がかかるからこそ、全体の流れやダンドリを確認した上で進めていかなければなりません。"人生最大の買い物"で後悔しないために、本当ならじっくり時間をかけたいところですが、時として決断を急かされる場面があります。
例えば土地探し。どうしようか迷っているうちに、他の人に買われてしまうことがよくあります。土地の購入はタイミング勝負なので、決断のスピードも重要です。他にも契約上のタイムリミットがさまざまな場面で出てくるため、焦って決めて後悔しないように、家づくりの大まかな流れは必ず把握しておきましょう。
”家を買う”といっても、注文住宅を建てたいのか、中古住宅を購入してリフォームしたいのか、建売住宅を購入するのかなど、選択肢はさまざまです。要望や予算にあった、ご自身にとってベストな住まいづくりを選びましょう。

【ココが肝心!】いつまでに、という時期を決める

タイミングを逃したり迷ったりするのは、漠然と「いつか家がほしい」と思っていることも要因の一つかもしれません。お子様の学校のタイミングや、家族のライフスタイルの変化の時期など、「いつまでに」を決めることで、より具体的に動けるようになっていきましょう。

無理のない資金計画を立てよう

 マイホームを購入する際、ほとんどの人が利用する住宅ローン。ところが、無理な住宅ローンを組んだことで生活が苦しくなり、せっかくのマイホームを手放してしまった…というケースが少なくありません。
 そもそも住宅ローンは年収を基準に借入可能額を計算しますが、借入可能額=返済可能額、ではありません。例え収入が同じでも、月々の生活費や子どもの数・年齢によって支出は異なります。「とりあえず借入可能額ギリギリまで借りておく」ではなく、現実的に自分たちが月々どのくらい返済できるかをシミュレーションしてみましょう。
 家づくりは完成したら終りではありません。これから10年後、20年後とメンテナンスやリフォームをしながら、快適な空間を保っていくものです。そういった先々の支出も踏まえて、無理のない資金計画を立てましょう。

【ココが肝心!】FPなど専門家にライフプランニングを相談

資金計画に自信がない方は、お金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)など、専門的な視点からアドバイスをもらうのもおすすめです。住宅ローンを組むときは、生命保険も必ず見直すので、契約する保険会社に相談してみるのもいいでしょう。最近はFPの資格を持つ保険アドバイザーも増えているので、対応可能であれば無料でライフプランを作成してくれます。

理想と現実とのギャップを埋めよう

 雑誌やSNSで理想の間取りやおしゃれなインテリアを見るたびに、「こんな家にしたい!」と夢が膨らみます。しかし、理想と現実が必ずしも一致するとは限りません。そのギャップが埋められず、何年たっても家が建てられないケースもあります。家づくりの正解は、一人一人異なります。ご自身にとってのベストは、他の人にとってはそうではないこともあります。周囲の意見やネットの情報はあくまでも参考情報として、「我が家にとって何が適しているか?」を考えながら、理想と現実のギャップを埋めていきましょう。
 土地に関しても、100%理想を叶えるような物件なんてなかなか見つかりません。万が一、理想に近い物件があったとしても、必ず購入できる保証はありません。すべての条件を叶えたいと欲張りすぎずに、家族でしっかり話し合って、妥協できる部分と、絶対に譲れない部分を整理しておきましょう。

【ココが肝心!】家族の絆を深める家づくりに

家は家族の思い出をつくる場所であり、家族の絆をつくる場所です。「家をつくる」ということは、「家族の幸せをつくる」ということでもあります。だからこそ、家族でとことん話し合いましょう。夫婦や親子といっても、好みや価値観が違うからこそ、お互いの理解を深めることが大事。「そんな風に考えていたんだ!」、「こういうのが好きだったんだ!」と、新しい発見があるかもしれません。家づくりを通して、家族の絆をより深めていきましょう。